やくもの撮影へ出かけた話 エピソード2
※この記事はメインブログから鉄道ネタを寄せてきた転載記事です。
前回の続きです。悪天候の中、ギリギリ雨雲の端っこで備中川面の奇跡を起こせるかと思ったら運悪く雨とともにやくもが現れ、しかもケアレスミスも重なって撮れ高は今一つに終わった私。ここからさっき見送った国鉄やくもをもう一度迎えるために岡山方面へ南下。と言っても南へ行くほど天気が悪いので、本来予定していた豪渓での撮影は諦めることになりそうです。
Uraraという愛称が付けられた227系500番台、地方線区で国鉄型車両からの置き換えとして生産が進んでおり、徐々に115系は駆逐されていくと思われます。車内のお手洗いもむっちゃ綺麗です。天候の様子や撮り鉄の数も窺いつつ移動しますが、やはり雨が強くなっていくので次は駅撮りしかなさそう。ということで比較的規模が大きい駅・総社まで戻ることにしました。途中・有名な駅撮り撮影地である日羽(ひわ)には5台ぐらい三脚に載せられたカメラが並んでいました。
というわけで総社到着。
キハ47! |
やくもが通過するホームと時間を確認、撮れそうな場所は・・・あ、隣接する井原鉄道のホームですねw 幸い乗り放題に含まれていますので出入りが可能、一応有人改札があるんですけど、たぶんラッシュ時間とか一部だけで基本は無人でしょう、誰もいません、お、おじゃましまーす(ボソッ)
行ってみるともう1名いて、さらに数分後にやや大柄な男性がもう1名。なんとなくそんな気はしますが、やっぱり同じ目的でした。
男性A「あの、井原って切符買わなくてもホーム入って大丈夫ですかね。」
男性B「ハッハッハッ、乗らんなら大丈夫でしょう。」
こんな感じの会話が交わされつつ待機。私はさっきまではずっと18mm-150mmの広角側のレンズでしたが、ここは駅撮りで距離が要るので100mm-400mmの望遠側に換装。2人の会話を聞いて笑いつつ待ちます。大柄な男性の情報だと、381系のやくもはどれも指定席が売り切れに近い状態とのこと。そして新車と旧車を乗り比べたら『自分には新しい方はなんかキラキラしすぎて381の方が落ち着きましたね』とのことでした。
その後も和歌山地区と岡山地区の227系の座席の仕様と混雑についてのJR西日本への苦言(?)などで盛り上がっていましたw
で、そんなことしつつなんとなーく持ち場に付いて国鉄やくもをお出迎え。
ちょっと立ち位置で遠慮しすぎてホーム端が入ってしまいました。あと、奥の曲線を通過する時は速度がやや遅めだったのが、なんかその先で急にノッチを入れていきなり速くなったのでややビビりましたw
ただ、これをトリミングしたらそれなりに保険としては良い写真になりました。よーく見るとパンタグラフが架線の水を弾き飛ばして飛沫をあげてるところも見えて、これはこれでちょっとイイ。人類はだいたいみんな車両から上がる水しぶきが好きなものです(暴論)
やくも通過後に井原鉄道入線 |
213系 |
これを撮ったら再び北上して備中高梁へ、実は調べていて気になるコーヒー屋さんを1件見つけてしまい、時間があれば行きたかったのです。PIX HOUSE COFFEE という名前のお店で、駅から徒歩10分ほど(近道したらちょっと早そうだけど迷ったら怖い)にあります。なんと旅行の10日ぐらい前に開店したばかりで、以前はもうちょっと山間部でロースターをやっていたところから市街地に移転したとのこと。(以前はMELLOW COFFEEという名前だったそうです、勘違いかもしれませんが雑誌で見たことあるような気がしなくもないです)
また、ちょうどその南側、上図で赤い四角形で囲ったあたりの線路沿いは場所によってはフェンスが低く、あんまり人も車も通らない地元の道なので比較的簡単に列車の撮影ができるため保険として調べてありました。この後は緑やくもが来るのでもし雨が降っていなければ撮りたいところ。ちなみにこの線路東側の地元道路、駅までずっと線路沿いを歩けそうに見えますが、途中で学校の敷地になる場所があるためずっとは線路沿いを歩けないようです。
残念ながらインスタグラマーではないのでお店の写真やらなんやら一切撮っていないんですが、よろしければお近くにお越しの際はお立ち寄りください。コーヒーは数種類から選択可能、販売している豆のサンプルで実際に香りを嗅いでから選ばせてもらえますし、近隣の協力しているお菓子屋さんから取り寄せた焼き菓子等も置いていることがあります。ここまで忍耐強く読んだ方はお気づきかもしれませんが、私、朝ご飯を朝5時に食べて以降何も食べておりません。一応お店の中に数人が座れる椅子はあるので、店内で飲んで食べてもOK、レモンケーキとコーヒーが沁みわたりました(T T)
外に出ると雨がやんでいたのでさっきの赤く囲った地点へ。万一の際は自動車専用道路の下で雨をしのげるのも利点です。道路の南側は浄水場のようですね。
なんとなく煙る山とうまいこと行けた気がする!よかった!
隣は田んぼと住宅です。
こちら浄水場そばから、下り列車にはこちらが最適。今度はこっちから新型が来るはずなんだけど、上りの普通もあるっぽいなあ。お、踏切が鳴った(←実際には数十分待ちぼうけ)普通が先かあ、じゃあ後追いをどうにか、って被る!?
チーン orz |
駅前の商店街から東を向いて駅舎方向を見るとこんな感じ。
やくもゴミ箱!? |
この後、新型のやくもに乗って倉敷へ。やはり新型は快適性が違いますね。静かですし車体傾斜もより自然な印象、何よりコトコト音がしない()
依頼されていたおみやげ等の購入を行い、もう1つ撮りたいものがあったので岡山へ帰還。制限時間付きではありましたがゆっくりおみやげを探すぐらいはできる、と思ったら案外苦戦して最後は美観地区から約10分で倉敷駅へ戻るという駆け足になってしまいました。かなり雨雲が薄くなって、倉敷にいる間はほぼ降らなかったのが救いでしたね。
大きなカワウ?がいました |
備前焼のマグカップを買おうと思って、普段ならハードルが高すぎて絶対入ることがない焼き物のお店に1人で入るというおそろしい体験()をしましたが、直感で選んで1つ買うことができました。買うかどうか1日考えようかと思ったんですが月曜日はお休みだということで、5秒考えて思い切って買いました。幸いクレジットが使えたのでセーフ、こちら、恒枝陶芸さんです。おそらく長年やられているご高齢のご夫婦のお店かなと思いますが、何も分からなくても色々教えていただけると思います。お世話になりました。今調べたら以前は奥で喫茶もやられていたそうで。今はやっていないかもしれません。
で、なぜ急いでいるかというと、岡山地区にはLa Malle de Bois(ラ マル ド ボァ)という観光列車があり、この日は17時ごろに宇野から岡山へ戻ってくるラ・マル せとうちが運行されているからです。月曜日は走っていないのでチャンスはこれだけ。さすがに撮影場所を考えると遠すぎるので岡山のお隣・大元へ移動して手軽に駅撮り。雨は稀にパラっと来るぐらいでもう低気圧はほぼ東へ抜けました。
乗り換えに時間があれば少しでも何か撮る |
105系っぽい顔の115系 |
いずれも関西では見れない |
アンパン |
やっぱキハ47やなあ |
この後、瀬戸大橋線の普通に乗って移動しようとしてホームを間違え、かなりギリギリで飛び乗ることになりました。瀬戸大橋線の普通が発車する7番乗り場、ホームの西側にいると存在が見えない場所にあるんですね。危なかったw
おお、瀬戸大橋線にも変顔の115系 |
アンパン8000系! (トリミングではなくここでシャッター切ったw) |
撮ってる時は速くて『3億』しか見えないので何かと思っていましたが、瀬戸大橋線累計利用者3億人突破って話だったんですね。
おおこっちにも227 |
2700系! 速いからLEDの撮影は諦めた! |
なお8000系も2700系も制御付き自然振り子と呼ばれる方式を採用した振り子台車車両です。かつて高知へ行った際に母親は見事に酔いました(+ +)制御付き、というのは大雑把に言うと予め走行区間の曲線を全てデータで記憶させておき、データを基に実際に列車が遠心力を受けて傾き始める少し前から徐々に車体傾斜を開始させる方式。不自然さを解消する一方で、あくまで自然式の補助という形になっているので万一壊れても振り子自体は作動します。
F1のセミ アクティブ サスペンションでは計測ラインを通過するごとに走行距離をリセットし、タイヤの回転数から車両の走行位置を把握して予めサスペンションを能動的に動かす、という仕組みが採用されましたがこれと同じ考え。鉄道も自動列車装置の地上子というのが埋め込んであるので、これを基準に走行位置を把握していました。セミアクティブサスと同じで、空転が多発すると実走行位置とシステム走行位置がズレる可能性がある、というのは弱点です。あと、Wikipediaによると地上子は工事で場所が変わることがあるそうで、その都度きちんと更新しないと当たり前ですが不具合の原因となります。
この後は最後のミッション、お昼ごろに総社で出迎えた国鉄やくもが出雲市から岡山に戻ってくるので、これを倉敷の2駅お隣・中庄で出迎えます。もう薄暗いので大した画にはならないでしょうが、翌日に何か事故とか故障とかで走らない可能性もゼロではないので、悔いだけは残さないように移動しました。でも結果はというと
あ × |
※トリミング画像 |
光量不足な上にさすがに集中力も低下していました。列車を追いかけてカメラが右に動いてしまい停止目標と被って大失敗、トリミングでごまかすことに。ちなみにここも他に2名のお客さんがいました。
岡山に戻って19時過ぎに宿泊ホテルへ。駅とほぼ直結のヴィアイン岡山なので、夕飯と翌日の朝食は駅ビルの惣菜店でゲッツ、しかも閉店が近いから割引!食事は二の次の鬼軍曹スタイルで怒涛の1日が終了しました。
フロントの方「こちらご宿泊のみのプランですが、よろしければ1200円でご朝食もご用意できますがいかがでしょうか?」
私「あ~、すいません、朝食の時間より前に出てしまうもので。」
フロント「さようでございますか。ちなみに何時ごろのご予定でしょうか。」
私「たぶん~、5時半とかになると思います。」
すいませんねえ、私だってできればゆっくりご飯食べたいですよ。
私「すいません、5時半とかやとチェックアウトの時はあっちの機械使ったらいいですか?」
フロント「そうですね、機械でももちろんご利用いただけますし、フロントも開いておりますので、どちらでも大丈夫でございます。」
総社~備中高梁を往復しているので、移動の合間に翌日の内容について色々考えました。結果、翌日は(翌日も)早朝から始動し、朝いちばんにやってくる列車・サンライズ出雲の撮影も行おうと腹を括りました。後にもう一度ちゃんと時刻表の情報を整理した結果、5時25分発・普通 米子行きに乗って木野山へ向かうことが決まりました。チェックアウトは5時半どころか5時10分です。
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