やくもの撮影へ出かけた話 エピソード4

※この記事はメインブログから鉄道ネタを寄せてきた転載記事です。

 前回の続き&このシリーズ最終回です。第2高梁川橋梁で草刈さんに怒られたり偶然素晴らしい同士に出会ったりしつつ無事に国鉄やくもを撮影して目標をおおむね達成し、もうこれであまり悔いが残っていません。残り数時間、難しく考えずにすっ飛ばしていきます。とりあえず備中川面から昨日と同じ列車で南下、昨日は雨のため総社へ行きましたが今日は快晴なので予定通り第3撮影地・豪渓へと向かいました。揺れが少ない備中高梁の停車時間を利用して227系のお手洗いを利用したところ、運悪く立ち上がった瞬間に列車が動いて壁に背中を強打、ちょっとパニくった流れで出た際に戸閉ボタンを押し忘れる凡ミスやらかしました、ごめんなさい。




 豪渓の撮影場所もお手軽で駅から徒歩10分弱といったところ。駅の出口は北側にありますが、カーブの外側から狙いたいので駅を出たら西へと歩き(地図の黒い線)踏切を渡って南側へ行きます。渡った先の赤色で示したあたりが制限85km/h・500Rのややゆるいコーナーとなっており、立ち位置を工夫して上下線ともアウトカーブで撮影が可能、もうちょっと地図の左側に外れた場所へ行けば直線での撮影も可能です。
 ここ、かつては国道180号線だったものがお隣に立派な道幅の新しい道路が完成したので移管され、そのため線路沿いの広々とした、なのにあまり車が通らない道路となって撮り鉄スポットと化したようです。線路との間に金網等も一切なくガードレールだけ、そのため架線柱の無いところならほぼどこでも撮影可能で、数か所ある踏切近くに行けばより遮蔽物を避けながら撮れます。また新道が1段高いため、踏切の近くの合流地点だけ旧道も少し高くなっているのでたぶん高さも選び放題(?)で工夫すればするほどたぶん色んなことができる場所だと思います。

 また現場写真を抑えていなかったのでグーグル頼みですが、グーグル車両が走っているのが旧道、左側の車が走っている側が現在の国道180号線です。旧道は北側から踏切を渡ってきた車や、180号線をくぐる狭いトンネルを使って南北間の移動をする車がいるぐらいでほぼ歩行者天国。ところどころ車を止められる空間がある(合法かどうかは不明)ので、車内で待って時間が来たら出てきて撮影する車移動系撮り鉄さんが数名いらっしゃいました。そして豪渓の駅舎にはつばめさんがいらっしゃいました。

 巣があるのかと思ったら単にここに留って休んでいただけみたいで、このあとちょっと出口が分からず壁に当たりながら飛んで行きました。


 直線を長めにとれば頭を振って編成全体が入った構図になりますが、全体は橋でも撮っているのでここはお顔を多めにしよう、とこのぐらいで撮ってみました。上下線の間にある、俗にタイガーロープと呼ばれる線が気になる方もいるようですが、私はそんなに気にならないですね。さて、折り返してくる国鉄やくもを撮ります。アウトカーブの良いところは、万一上下線の列車が同時に来ても被られる心配がないことですね。まあ本数が少ないから輸送障害が起きない限り絶対被らないんだけどね。






 ちょっと見積もりが甘くて上が余って下が切れる形になってしまいましたが、非貫通の綺麗なお顔を大きく撮りたかったので概ね目標達成!で、実はこの後一旦またもや備中高梁に戻りました。昨日訪れたPIX HOUSE COFFEEさん、その時は600円の浅煎りのコーヒーを飲んだんですが、1000円の『ゲイシャ』という品種の高いやつが1つありちょっと気になっていました。お店の方も他のお客さんと『ゲイシャは嗅いだ瞬間から全然違いますよね~』なんて話をしていたのでもし時間があったらもう一度と考えていて、写真の方は概ね行けたのでコーヒーの心残りも無くしに行きましたw
 とはいえ備中高梁では約30分後の列車ですぐとんぼ返りしないと豪渓に戻れません。コーヒー屋さんまでおよそ徒歩10分、ということは往復20分。ハンドドリップだから注文から抽出までスムーズに進んでも5分弱かかるとすると、、、他のお客さんがいたらアウトです。ダメなら諦めてスタバで買うか、自販機か、と思いつつ列車を降りたら速足でお店へ向かい、えーっと、あったあったあそこだ、あ~、ちょうど2名お店に入って行った(T T)

(と、とりあえず入ってみよ)
「いらっしゃいませ」
(スタスタスタ)
「えーっと、ゲイシャをお願いします」

 先に入った人がまだ豆の香りを試して品定めしていたので先手を打って注文。たぶんお店の人からしたら「全然見知らぬ客なのになぜか常連のように最高級を即断した変なやつ」だったことでしょう。というわけで5分もかからず折り返して無事列車に乗車、この日は快晴すぎてたぶん気温が30℃近くまで上がっていたんじゃないかと思いますが、一息ついて車内でコーヒーを堪能。

(・・・なんじゃこりゃ、ウマ!)

 地元の人が普段使いで飲むにはさすがに1000円は度胸がいると思いますが、旅行だと気持ちも財布も緩いので買ってみる価値はあると思います、こういうコーヒーを求めていた、という味です。というわけで豪渓に戻って撮影再開、伯備線を撮るのはこれが本当に最後です。しかしマジで暑い^^;


 うーん、右側の架線柱は無い方が良いのかなあ。そしてなんとなく振り子の方が内側に傾いているように見える?撮り方の問題だったらごめんなさいね。


ゆったりやくも

※後追いは厳しいけど一応撮る

273!
ああ!架線柱ある方がしっくり来る!失敗!

イケメン来た~

こいつLEDやから切れるやないかーい

反対側は普通の顔

 待ち時間には近くにある橋から周辺の風景も眺めて写真に撮ってました。



 数分に1回列車が来て手あたり次第撮りまくった昨年の埼玉旅行とはうって変わって、こちらは数十分に1回だけの機会、狙いたいものはほぼ一度きりという中での撮影で、なんかちょっとそれっぽいことができた楽しい旅行でした。翌日は普通に仕事なので、岡山に戻ってちょっと早めに帰宅です。
 なお、豪渓で最後に写真を撮影して踏切を渡る直前の段階ではポケットにマスクを入れているのを確認していたんですが(移動中の車内では常にマスク装着としていた)、あまりに何度も繰り返して確認しすぎたのが逆に仇になったらしく、その後にポケットから零れ落ちた(もしくはポケットから手を抜いた際に紐に指が引っかかった)ようで豪渓から乗車しようとしたら失くしていました。たぶん踏切~駅までのどこかで落としてしまっています、地元の方ごめんなさい、ごみを落としたことを深くお詫び申し上げます。

 帰ると言いつつ最後に岡山駅近くで少しだけ路面電車も撮影、乗り放題だから乗りたいところではあったんですが、スマートフォン計測で前日は35000歩、この日も最終的に25000歩ほど歩いており、さすがにもうへとへとでした。


噴水が涼しそうでした

個人的にちょっとツボった写真

路面電車の撮影は常に自動車という
制御できない相手との戦いだそうです


ダイヤが乱れたのかなんかえらく間隔が詰まってました

こんなに寄せるのね

 あとは最後にもう1つ会社と家族用のお土産を買い足して、新幹線の切符を買って帰宅。ここまで読んだ方はひょっとするとお気づきかもしれませんが、朝の4時半にハンバーグ弁当をかきこんで以降は水とローソンで買った甘い飲み物とコーヒーしか口にしていません。緊急用に前日に買ったサンドイッチをここで急いで食べてのぞみに乗車。しまった、チキンバジルサラダってリュックに突っ込んで時間を置いて食べるにはあんまり向いてへんかったやん、何してんねん昨日の俺、、、ん?


 500系のこだまやんけ!さすがに帰りの新幹線のことは何も調べていませんでしたが痛恨の失敗、せめて500系の時間ぐらい調べておくべきでした。理論上は予約したのぞみを乗り遅れた建前にして指定席特急券を放棄すれば後続のこだまの自由席には乗れますが、どうせなら乗りたいのは指定席。でもそうすると今すぐキャンセル料を払って取り消して改めての購入が必要、、、もうそんな気力も時間もない。というわけでここは素直に帰りました。
 ちなみに月曜日の16時ごろでありながらのぞみの指定席はそこそこ満員で、お隣の女性は新神戸で降りた、と思ったら新神戸からすぐ別の女性が乗車されたので、「この席は全く無駄なく予約されてるなあ、予約システムってすごいなあ。」とクソどうでも良い感想を抱きつつ家路につきました。

 いかんせん早朝から日没まで活動するのが標準の人間ですから(ただし日没後はほぼ何もしない)、2日間とは思えないぐらいの密度でお腹いっぱいでした。幸い旅行中はマナー違反だとかそういう出来事には一切出会わず、むしろお互いに配慮したマナーの良い、普段近隣で駅撮りしている時と変わらない状況だったのでよかったです。
 この次の週にはもう381系は定期運用としては走っていないんだよなあ、と思うと非常に不思議な気分でしたが、最後に見て撮れて本当によかったです。お付き合いいただいたみなさん、どうもありがとうございました。なお、2日で6万歩も歩いたせいでその後2日間は筋肉痛に襲われました(。∀゜)


 オマケ

 あんだけ早起きして疲れたわりに、翌週の日曜日に

 これを撮るためだけにまた4時半起きして出かけてしまいました、編成全体が入ると思ったら見積もりが甘かった!(←事前の撮影経験はある場所だがこの日の一発目でノー練)7時ごろには家に帰った気が。撮り鉄に必要なのは思いやり、鉄道事業者と列車に対する敬意、そして早起きと忍耐ですw

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