RAG FAIRのライブで飛び出した鉄道ネタ
3月25日、RAG FAIR(土屋 礼央、引地 洋輔、荒井 健一、加藤 慶之の4人によるアカペラグループ。メンバーにベース・ボイスパーカッションが不在のためサポートメンバーとともに活動中)のライブ『RAG FAIR んふんふツアー』の最終日となる大阪公演に行ってきました。会場は大阪メトロ・江坂駅から徒歩5分もかからない場所にあるESAKA MUSE、ドン・キホーテが入った建物の5階にあります。ラグと言えば礼央さんが鉄道好きなのは有名ですが、今回は思わぬ方向から鉄道の話題が出てきてちょっと面白かったのでライブの感想がてらこちらに。ライブの写真は当然無いしデザインセンスも皆無なので変なサムネですいませんねえ。グランツーリスモの変なデカール作るのなら得意なんですけど。
ラグのライブは特に礼央さんが喋り出したら止まらず、誰かがどこかで歯止めをかけないと歌を歌う隙間が無くなると言っても決して過言ではないことでお馴染み、そんなわけで今回のMCパートでは「みんな大阪に来て喋りたいこといっぱいあるんだけど、全員喋ったら時間が足りないからじゃんけんで勝った1人だけが喋れることにしよう。」といきなりじゃんけんを開始。そのじゃんけんが
礼央「大阪らしくグーがタコ焼き、パーは粉もんにしよう、いや、パーは万博でもいいな。タコ焼き、万博にしようか。」
健一「万博から1回離れよう(笑)」
礼央「万博離れよう、パーは粉もん。タコ焼きも粉もんとか言う細かいこと言わないように。チョキはカニ道楽。カニじゃなくてカニ道楽だからね。」
とグーチョキパーに何かを当てはめようとするくだりで既にかなり笑いと時間を取り、もはやこの間に1人ぐらいしゃべれそうでしたが、そんなじゃんけんで勝ったのは洋輔さんでした、さすがリーダー。ちなみになぜ洋輔さんがリーダーなのかというと、公式サイトのヒストリーを見たら2002年6月26日のところに
よーすけ、なんとなくリーダーに就任。
と素晴らしい理由が書いてありました( ゚Д゚)
話と時間を少し戻しますと、私はメンバーのSNSを見て直前に皆さんが何をしているのかちょっと探っていたんですが、洋輔さんの本番数時間前の投稿がこれでした。
大阪、御堂筋線のメロディ変わってる??
— 引地洋輔 (@yosuke_hikichi) March 25, 2025
F#AEA F#AED
の記憶あったんだけど…古すぎ??
私はコードが読めないけどおそらく大阪メトロの長堀鶴見緑地線以外で使用されている上り線の接近メロディー(四つ橋線・大国町駅を除く)ですね。大阪メトロについて色々と掘り下げているサイトに到着メロデイーについてのページがあり、これによると1989年から使用開始で当初は上下線とも同じ音だったそうです。現在の下り用は元々四つ橋線用として使用開始されたものなんですね。参考になりそうな動画をYouTubeから1つ、投稿ありがとうございますm(_ _)m
下りだと違う曲になりますので返信欄にもそういう反応が投稿されていて私も最初はそうだと思ったんですが、新大阪から江坂へ移動したなら上りなので洋輔さんが知っているのを聞いているはず。多少はてなマークが頭に残りつつそのまま横へ置いてたんです。そうしたらMCパートでじゃんけんに勝った洋輔さん、まさにこの話題を話し始めました(笑)
「千里中央から乗ったら聞いたことない曲が流れてきて、30年ぐらい前に初めて大阪の地下鉄に乗った時に聞いてから頭に残っててもうコードも全部覚えてるんですよ。(と言いつつキーボードで弾く)」
鉄オタの皆さんならお気づきでしょう、私もなるほどと思いましたね。おそらく飛行機で大阪国際空港に来て大阪モノレール経由で千里中央から下ってきたと思いますが、千里中央は大阪メトロではなく北大阪急行の駅なので使用されている音楽が違うわけです、そりゃあ聞いたことないわけだ。
礼央さんは千里中央が北大阪急行であることを理解していますので「万博だから限定で違う曲になってるんじゃないか」とか、客席からは「(大阪市営地下鉄から大阪メトロに)民営化された」とか違った方向の話になり、私もさすがに「北大阪急行は大阪メトロとは別会社なので使用している曲が違う」という長ったらしい説明を客席からしようとは思わなかったのでそのまま話が進んでしまいましたが、鉄道にさほど関心がないメンバーから飛び出た思わぬ鉄道話で非常に面白かったです。
ちなみに洋輔さんいわく「江坂で降りて駅の外を歩いてたら頭の上からいつもの曲が聞こえた」とのこと、ESAKA MUSEは駅の西側=上りホーム側にあるので上り入線チャイムがよく聞こえたわけです。また「タタタタン、タタタタン、の後に休符が入って3拍子にならない変則の拍子になってる」という部分も印象に残るらしく、実際にはループ再生してるだけだと思うのでそのつなぎ目のインターバルがどの程度入っているのかの問題で拍子や休符の話ではないんでしょうけど、さすが音楽をやっている人は世の中のどんな音に対してもすごい部分に耳を傾けているんだなあと感心させられました。
実際次の日に大阪メトロの谷町9丁目でふと思い出して注意深く曲を聞いてみたところ、休符が2.5拍ぐらいあったので何拍子とも言い難い、ひょっとして音楽に長けていると気持ち悪いんじゃないかという間合いでループ再生されていました(笑)そういえば、かつてNHK BSで放送されていた『どれみふぁワンダーランド』というRAG FIARも出演していた番組がありますが、何の話題の時だったか宮川 彬良が『西中島南方』の車内自動放送について触れ
「『西中島南方、(ドンドン)、西中島南方』って2拍空けている」
というような話を確か小さい太鼓を持ちながらしていたので、やっぱり皆さんこういう音楽の"間"も気になるんですね。ちなみに北大阪急行の到着メロディーですが、私は自分から乗りに行かないと利用する機会が無いので完全に他人の情報頼みですが終点の箕面萱野以外では
『フニクリフニクラ→アナウンス→接近メロディー』
の順になっていて接近メロディーそのものは大阪メトロ上り線=洋輔さん耳馴染みのやつから音階を入れ替えたような『大阪メトロっぽいやつ』になっています。終点だけは季節に合わせて4種類の楽曲が入れ替えて使用される仕組みになっていて長らく千里中央の特権でしたが、延伸によってその権利は箕面萱野へ引き継がれました。北大阪急行と大阪メトロの微妙な違いは車内自動放送の英語部分にもあり
大阪メトロ ザ ネクストストーッピィーズ 〇〇〇(nextからisまで一続き)
北大阪急行 ザ ネクストストーップ イーズ〇〇〇(stopとisの間に明確な間がある)
大阪メトロ We will be stopping at 〇〇〇
北大阪急行 Now stopping at 〇〇〇
大阪メトロ The doors on the left side will open
北大阪急行 The left side door will open
と、別の会社であることをアピールしたいのかなんかところどころに『大阪メトロっぽいけど微妙に違う』という間違い探しみたいなのがあります。到着メロディーの参考になりそうな動画をYouTubeから1つ、投稿ありがとうございますm(_ _)m
(2回目)
せっかくなのでライブの話も少し。大阪が最終公演だったので洋輔さんがセットリストをアップしていました。厳密にはその前に既に健一さんが上げていて、それに引用リポストする形なんですが、
RAG FAIR んふんふツアーセットリスト
— 引地洋輔 (@yosuke_hikichi) March 26, 2025
あげようと思ったら先こされてたので、情報いただきつつ1枚にまとめただけ?こんな呼び方??
自分はこう呼んでいたのでした。 https://t.co/Hcv1XaLyYH pic.twitter.com/9W6rcYJGPo
ご存じないと『アカペラグループ』って聞いたらじっと黙って聞いてるようなイメージになるかもしれませんが、少なくともラグのライブは多くが騒ぎっぱなしの笑いっぱなしです。前回のおもたせツアーはアルバムの発売を受けてのツアーだったのでアルバムからの曲が多めでしたが、今回は全く新曲は無いのでとにかく『色んな音楽で楽しむ』というテーマが根底になり、ラグを知らなくても楽しめる要素満載でした。
なおセットリストで2か所矢印が折り返しているものがありますが、別に折り返し運転したわけではなくツアーのどこかで曲を入れ替えたものと思われます。最終公演の段階では4曲目がまな板のLOVEでした。
・諸注意の歌
ラグのライブは始まった瞬間から油断できません。ライブが始まったと思ったら、録音録画は禁止、などの諸注意をまず歌ってしまうという、言うなればこち亀の「♪テッテッテレビを見る時は~」的な発想です。
「始まってますよ~」「始まってますか~」「公演に先立ちまして、いや、既に始まっているので先立っていません」「実はまだ始まっていないのかも」とここだけでライブ冒頭をいじり倒しました。最後には「今ドン・キホーテに着いたあなた!始まりますよ~」と下に向かって歌うサバンナ八木的やつもありましたね、会場は一瞬で温まりました。なお今回のツアーはほぼ全会場で座席あり、ESAKA MUSEは240人ほどの規模だそうですが、椅子といっても丸椅子なのでそんなにゆとりのある場所ではありません。みなさんマナーよくおさまったと思われます。
・Separate Ways(Worlds Apart)
TBSの野球日本代表の試合中継でよく用いられている曲を健一さんが熱唱。テレビ朝日で流れる布袋 寅泰の『Battle Without Honor Or Humanity』と並んで『侍ジャパンの曲』というイメージが付いた曲だという方も多いでしょう。全くの余談ですが、うちの会社のパートさんの娘さんは『銀河鉄道999/ゴダイゴ』を『弟が鉄オタ選手権を見ている時』にしか耳にしないため、長年『鉄オタ選手権のテーマ曲』だと思っていたそうです。確かに元を知らんかったらそうなるわな(笑)
それは置いといて、歌った後に健一さんも「これはジャーニーのセパレートウェイズという有名な曲で、WBCでも使われてて。セパレートウェイズだから勝つか負けるかの勝負、みたいなことで使われてると思うんですけど。」と説明してくれますが、ここに横やりを入れるのがこの人
礼央「負けっぱなしの歌だけどね。」
私も深く考えたことがありませんでしたが、この曲は失恋の歌なので勝ち負けで言ったら完全に負けているわけです、さすが礼央さん(笑)
健一「まあそうなんですよね。I still love you、今もまだ愛してる。俺の方があいつよりもずっと君のことを愛してるって歌ってて。」
礼央「でもフッたこっち側からすると『そういう問題じゃねえ』って話ですよ。」
もう会場大爆笑です。なお礼央さん、この後キーボード演奏を行う段取りで既に席についていたんですが、いざ弾こうとしたら指の動きが突然分からなくなり「ちょっと待って、ゲシュタルト崩壊起こした。」本番中なのに改めて指の動きを思い出して練習してから次の曲に行くという事件で見てるこっちはハラハラしつつも腹筋崩壊しそうでした(笑)ここだけ見たらもう無茶苦茶ですけど健一さんの歌はマジ最高でした。
・2億4千万のultra soul
15年ほど前のライブでも見たことがあるくだり『どんな歌でもウルトラソウルで終わらせられる説』に基づいて、礼央さんボーカルで2億4千万の瞳を熱唱、から最後の最後にウルトラソウル!このくだりは以前にも会場がむちゃくちゃ盛り上がって私も笑いまくったのでもう1回見たいと思っていたもの。まさか2025年にまた見れるとは思いませんでした。奇しくも2か月ぐらい前に知り合いのXの投稿でYouTubeにそういう投稿があるというのを見たんですが、偶然なのかラグことを知ってる方なのか、実は中の人がラグなのか(笑)
なおウルトラソウル抜きにしても礼央さんがまるで合いの手のようなレベルで歌の間に「ゴー!」って挟みまくっていて、もう1周回って郷 ひろみをバカにしているレベル、途中ステージから客席に降りて歌い、メンバーはコーラスしつつもマイクのコードが引っかからないようにさばいてあげるという、もうどこからツッコミを入れたら良いのか分からないハイテンションな1曲でした。礼央さん曰く「リハーサルである階段が本番で無いこともあるから2曲目ぐらいで階段があるかこっそり確認した。」とのこと、ビッグボスなみの抜かりなさ。
・大都会も大自然もよかったな
健一さんがクリスタルキングの大都会を歌う、はずがなんか突然舞台の左端と右端にメンバーが固まる妙なフォーメーション。絶対何か仕込んでるという期待通り、サビで「あ~あ~~~~」と歌ったら右端に立っていた加藤さんが「川の流れのよう~に~」と別の曲を歌い始め、健一さんの側に立っていたコーラス部隊もみんな川の流れのようにを歌いながら加藤さんの方へと吸い寄せられて健一さんが孤立する、という小芝居。結局「あ~あ~~~~」から別の曲に行くパターンをさらに2回おかわりし、最後は花花のあ~よかったで締めて大団円。よくこんだけ色々考えるなあ(笑)
・Good Good Dance メドレー
ラグの持ち歌であるGood Good Day内にモチーフとして散りばめられている洋楽の名ダンスナンバー、その"元ネタ"をメドレーで楽しんで、それからメインのGood Good Dayを聞いてみましょうという企画。丸椅子でずっと座って聞いてましたがここだけ立ち上がって盛り上がりました。野球の7th イニング ストレッチじゃないですけど丸椅子座りっぱなしでお尻が痛くなるのでちょうど良い時間でした。
ここからラグのライブでは定番中の定番、恋のマイレージ、ラブラブなカップル フリフリでチュー(再アレンジバージョン)で締めて一旦終わり、この時点で21時前。諸注意の歌から1時間40分ぐらい経過してるんですが、体感としたら「え、まだ8時ぐらいじゃないですか」というぐらい時間が一瞬で飛んで行きました。ラグのライブほど時間を忘れるものって無いですね。
そこからアンコールでDip!Dip!Dip!、ユラユラ、合間にはツアーグッズの紹介。今年の後半からまた次のツアーをやるという発表もあって有り難い限りです。アンコール2曲でメンバー退出、もう会場の照明も点灯したし終わりだと思ったらまだ拍手が続き、なんともう1回出てきてあいさつがありました!健康に過ごして次のツアーでまた会いましょう!でもその前にまず外の物販で会いましょう!最後までボケを忘れません。アカペラグループという名称では説明しきれない、声を使ったエンターテイメント集団、それがRAG FIARだと思います。
この後、滅多にないことですが私も物販の列に並びグッズお買い上げ。当初は健一さん・加藤さんの対応でしたが途中で礼央さんも合流して3列になり、なんとたまたま私は礼央さんのレジへ、ま、マジか、スーパースターが目の前に(;・∀・)
アイドルの握手会とかでいざ順番が回ってきたら緊張で言いたいこと飛んじゃうのが良く分かりました、私は1周回って普通の店員さん相手みたいな話しかたになってしまい「ありがとうございました!また来ます!」と言うのが精いっぱいでした。いやだって、ラグとしてというよりも、私の中ではタモリ電車クラブのメンバーであり、鉄旅音旅出発進行のMCであり、麺鉄の出演メンバーでもあって最近ではF1も楽しんでいる、あの礼央さんですよ、もう目の前にいるだけで頭の中いっぱいですよ、何か言おうものなら1時間ぐらいしゃべってしまいそうで自分が怖いですよ(笑)
まずは演じる側が仲良く心から楽しむ、その輪の中にこちらも一緒に混ぜていただいて同じ空間で分けてもらう、なんかそういうのがラグのライブのすごく良いところだなと改めて思いました。そういえばゲームセンターCXも、子供の頃に友達の家に遊びに行って友達がゲームしてるのを横で見ているような感じで、有野課長が楽しんでる空間にお邪魔させてもらって眺めてるような楽しみ方、私の好きなラジオ番組『又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間』もまさにそんな感じ。自然と自分の好きなものが固まってきた気がしましたね。
今回の大阪公演はけっこう早くに売り切れてしまったそうで、次回はどのぐらいの大きさの場所で開催されるのか分かりませんが、お時間の会う方はどこかしらの会場にぜひ一度足を運んでみてください、たぶん1人でも、ラグの曲を知らなくても楽しめると思います。だって持ち歌をほとんど歌わないんだもの。
・・・ちなみに・・・
ライブの翌日以降礼央さんのXはというと
「角田」で検索かけまくってたら、制限かかった! #f1jp
— 土屋礼央 (@reo_tsuchiya) March 26, 2025
いやぁ夢のコンビ! https://t.co/VLKv1Dlja2
— 土屋礼央 (@reo_tsuchiya) March 27, 2025
角田 裕毅のレッド ブル加入が決まったのではないか、という報道にテンションが上がり、正式発表後はさらに盛り上がっていました。そしてFC東京の試合観戦でスタジアムにいたかと思えば、プロ野球が開幕して埼玉西武ライオンズを応援。この人、本当に我々と同じ1日24時間の時空で過ごしているんでしょうか、私にはそう思えないのです(。∀゜)
コメント
コメントを投稿