3月20日 エキスポライナーを追いかける
3月15日はJRグループでダイヤ改正が実施されました、あ、誰ですか改悪とか言ったのは、まあそういう場所もあるからしゃあないけど。今回の改正ではJR北海道で根室本線の5駅が廃駅となり、日本最東端の駅が東根室から根室になってしまったのが最大のポイントでしょうか。そんな中でJR西日本では4月に始まる国際博覧会、いわゆる大阪・関西万博に向けて臨時列車を運行。新大阪から梅田貨物線を通って大阪地下ホームを経由し、大阪環状線の脇をかすめて桜島線の終点・桜島へと直通する『エキスポライナー』です。概ね1時間に1本走っています。
停車駅は新大阪を出ると大阪(地下ホーム)・ユニバーサルシティ・終点の桜島。実際に博覧会が始まると桜島からシャトルバスに15分ほど乗って会場にたどり着く流れとなっていますが、結果として時間がたまたま合ったら新大阪からユニバーサルスタジオジャパンに行きたい人も乗り換えなしでたどり着ける仕様です。というか今のところ博覧会はやっていませんので利用者の大半はUSJに行く人か鉄オタだと思います(笑)
8両編成の列車で運んできた人間をバスで運ぶって、輸送力が全然足りてないけどどのぐらいの客が来ると想定しているんだろうか、たくさん乗る前提なら全然捌ききれない気がするんだが・・・
エキスポライナーには本来大阪環状線で走っている323系LS11編成が、桜島側の先頭車両だけちょっと特別に改造した状態で投入されており、そもそも323系は淀川を渡って新大阪に来ることも通常ではあり得ないので、せっかくだからお試しで撮りに行ってみました。なお、平日の7時から9時台に走っているエキスポライナーだけは、運用の問題で221系が充当されているそうです。直通快速として奈良からおおさか東線経由で大阪まで行ったものが、新大阪に回送した上でエキスポライナーとして運用されます。桜島線に221系が乗り入れるのも通常ではあり得ない運用なので、こちらを楽しみたい方はなんとか平日の朝早くに活動しましょう。
その姿を撮るなら環状線の野田で待ち構えておくのが最も無難だと思いますがそれでは面白くないし、運行開始からそれほど経っていない休日だとたくさん撮り鉄さんもいそうなので、とりあえずは普段323系が走っていない新大阪~大阪間の沿線で撮れそうな場所を探してみることに。大阪メトロの中津で降りると徒歩2分ぐらいで貨物線が地下に潜る地点に行けるので、その周辺を歩いて探してみました。撮れるかどうかは全く分かりません。
とりあえず撮ってみましたがさすがに散らかりすぎ。ここから線路は地下へ潜り、元々線路があった跡地は工事中。フェンスも多いし線路には近寄れないし、これよりも新大阪寄りは高架になっていくから高さが無いし、というわけで色々探したものの適地が無く移動。ちなみに1か所、歩道から見てちょうど反射鉄になる場所は見つけました(笑)
とりあえず東に向かって歩いていたら、豊崎東4交差点のあたり、たぶんJRバスの営業所になっているところが少し開けていてなんか撮れそうに見えました。あまり広くはない歩道ですが電柱とカーブミラーのある脇に立ったら通行の邪魔にはならなさそうですし、正直歩いている人はあんまりいませんでした。ちなみにこの営業所、通勤の際は東海道本線から見下ろしていつも『あそこにお立ち台でもあったらアウトカーブでええ写真撮れるのになあ』とありもしない妄想をしていた場所です。まさかこんな形で近くに来ることになるとは。ちょうど新大阪に向かってエキスポライナーの回送が走り去っていったので、お休みすることなくLS11が運用に就いていることも分かりました。
なんか行けそう。
JR West Parade Trainと名付けられたこの車両、平日朝ラッシュ時は大阪環状線の普通運用に充当されているとのこと。環状線は朝ラッシュだと大量の323系が必要な反面、休日の昼間はあんまり必要なくて繁閑の差がハゲしいなあと思います。で、これを撮ったら中津に戻って西中島南方へ移動。徒歩ですぐに淀川の土手に出ることができるので『323系の環状線が淀川を渡っている』という図を抑えたかったんですが、案外時間がギリギリになってしまいロケハン不足。
この場合はこういう横からの姿で編成を諦める方が良いんでしょうね。まあここは比較的来やすいからまたいつか来てみよう。この後とりあえず梅田に戻って昼飯を食ってから活動再開。せっかくなら1回は走行区間を乗り通したいので桜島へ向かい、その道中にユニバーサルシティでエキスポライナーを迎えて撮ろうと思いました。が、ちょっとのんびりしすぎて列車が来る4分前・直前の列車で現地へ。試し撮り無し、立ち位置を考える時間もあんまりない一発勝負。ここはホーム端のフェンスが高くて上から行けないのでホーム中央寄りから望遠で行くしかなさそうなんですが、この時間は建物の影も多くてなかなか。あ、来てもうた。
出口側から |
駅の外から停車中のエキスポライナーをちょうど撮れます。
この後エキスポライナーで新大阪へ移動しました。なぜ下りではなく上りにしたかというと、下りの方がこの車両が先頭になるし USJ の客も多いから絶対混むし車内の撮影もできないと思ったからでした。
西九条では貨物線を使用してホームに入線せず通過することになりますが、梅田貨物線が地下から地上に出る部分が単線でボトルネックになっているため信号待ちが発生しやすく、この時も下りのくろしおを待つために西九条で運転停車。隣のホームには関空・紀州路快速が入線してきたので、通常の列車ではまず起こり得ない列車の並び方となってホーム上の撮り鉄さんがいっぱい撮っていました。
結局西九条から短い区間ではありますが快速とは並走することになり、環状線内で323系と225系が並走するなんてことは通常ではあり得ないと思うので、鉄オタ選手権的に言うと『通常は走らないルートでの激レア体験!』みたいな感じでした。たぶん遠方からUSJを利用する方は『普段から新大阪から直通でUSJ行ってくれ』と感じると思うんですが、上記のボトルネックがあるので輸送力的に今の構造では1時間に上下各1本の臨時を挟み込むだけでもけっこう難儀しているんじゃないかと思います。
新大阪に着いたら、最後に駅近くの歩道橋からせっかくなのでもう1枚。駅から距離が近すぎるし構造物が多すぎるしで撮影場所としては星1つも無いぐらいの場所かなとは思うんですが、半年しか見られない光景だと思えば後々良さが出てくるかもしれません。
縦撮りしたらダイヤルの操作が途端にわけわからなくなり、露出を下げたかったのに間違えてシャッター速度を下げていました^^;
それにしてもこの歩道橋、いくら撮影に適していないから撮り鉄が集まって来ない場所とはいえ、落下物・投擲防止のためのアクリル板も金網も何も無くて普通に上からでも撮れるし、柵の間にレンズを入れて高さを下げても撮れてしまうというよく考えたら昭和の安全対策そのままの歩道橋です。
おまけ
歩道橋は山本 由伸が見守っています。

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