1月2日 大物にて

 時間は遡りますが1月2日、PCのマザーボード交換とそれに伴うあれやこれやもある程度落ち着き、毎日家にいても仕方ないので撮影初め(?)で阪神電鉄へ。あんまり阪神って撮ったこと無いので目当てとかも特になく出発。本当は午前中の時間帯で梅田に向かう列車を撮ろうといくつかの候補駅を用意していたんですが、どの駅も既に先客の方がいらっしゃったので通過していった結果、大物(だいもつ)まで来ました。ここは撮る方向が三宮方面の列車になるので顔に太陽が当たらない時間帯なんですが、まあ逆光というほどでもないし誰もいないのでいいやと撮影開始。
 三宮方面ホームの東端で三宮方面へ向かう列車をアウトカーブの状態で撮影します。ちょうど背後には阪神タイガースの新たな2軍の本拠地球場である日鉄鋼板SGLスタジアムが見えており、大物駅が最寄りであることが良く分かります。元々は小田南公園という場所で軟式野球場がありました。戦前は大日本紡績の工場だったようで、空襲で焼失した建物のガレキと思われるものが今回の建設工事で掘り出されています。
 また、阪神本線と阪神なんば線の合流する駅でもあり、このホームから画面で言えば右へ行くとなんば線の大阪難波方面へ乗り換えられます。たぶんタイガース関連の情報を見ている方は、2軍施設の建設を発表した際のイメージCGで球場の左右に電車が走っている映像を見た記憶の方も多いと思いますが、まさのこの2路線に挟まれた位置です。
山陽電鉄 6000系

 ヘッドマークは姉妹協定を結んでいる国営台湾鉄路股份有限公司(臺鐵公司)との協定締結10周年記念ヘッドマークだそうです。

5700系、普通はほぼこれです

山陽電鉄 5000系

 こちらはヴィッセル神戸の2冠を祝したヘッドマーク付き。
せっかくなので球場を大きく撮れないか試みるも・・・

8000系、阪神の急行・特急用の主力

5700系は4連なのでスタジアムを大きめに(ry

 この撮影場所、ホームの橋はコンクリート壁がずーーっと続いていまして身長170cmの私ならまあ何とか、という感じなので私より高い方なら余裕、低いとちょっと辛くなります。ただ、どうやら右へ移動してなんば線の乗り場方向へ移動するにしたがってちょっとずつ壁が高くなっている(かホームが下がっている)みたいで、段々私の身長だと撮りにくくなります。ちょっと違う角度を探していたところ、

あっ

 下にコンクリート壁が映るようになりました、こっちへ移動したらダメだw


 直通特急は阪神と山陽の車両が概ね半々で運用に就くため、どちらが来るか予想しがち、って鉄オタ選手権でやってましたね。私はあの問題に正解しました(←見た人しか分からない)
 鉄オタ選手権 阪神電鉄の陣 第2戦は2月4日までNHK+で配信されています。
https://plus.nhk.jp/watch/st/270_g1_2025012453462
5030系 万博ラッピング

 6両固定編成としては2編成しか存在しないらしい5030系、見た目はほぼ5000系と変わりませんが現在万博でお化粧中。なおこの編成は2013年に発生した踏切でのトレーラーとの衝突事故で5630(反対側の先頭車)が中破したあの編成です。その後なんとかかんとか修理して復帰していますが、修理と言ってもほぼ新造ではないかという気も・・・山陽と言えば先日も中国から来た観光客と思われる2名が誤って踏切内で交通信号を待ってしまって撥ねられる痛ましい事故もありましたね。




 ここで『古い顔』の8000系が来ました。この編成、よく見ていただくと前3両と後ろ3両で窓の仕立てなども異なっているのが分かるんですが、後ろから見ると


 違う顔をしています。30年前の阪神淡路大震災(淡路島が震源で甚大な被害も出ているのに、安易に略して"阪神大震災"と表記することに私は断固として反対します)において、車両基地を含めて路線の多くが高架化されている阪神電鉄は大きな被害を受けました。とりわけ石屋川車庫は崩壊状態になるなど設備、車両の両面で被害が多数に及び、使用不能となる車両も数多く発生。
 そんな中でなんとか使える車両をできるだけ利用すべく、別々の編成の使える車両同士で編成を組みなおすなどした阪神ですが、この8000系は最初に製造した1編成だけが『旧世代顔』、それ以降は新世代の顔になっていました。その第1編成も地震で6両中3両が廃車となり、残った3両だけでも使うべく足りない3両は可能な限り廃車部品を活用して新造。そのため前後で顔が異なる唯一の編成となりました。
 旧車顔の先頭となる8502は元々は8201という車番でしたが、本来なら梅田側の先頭車両でした。鉄道に詳しくない方はご存じないと思いますが、鉄道車両はプラレールのように簡単に向きを変えても連結できるというほど簡単ではなく様々な配線を接続する必要があるので『取り付ける車両の向き』というのが場合によっては固定されています。左右両方に配線を用意しても無駄になるので片方にしか作らないんですね。そのため、8502は反転のために大規模な改造工事を受けました。阪神淡路大震災で生じた甚大な被害を今に伝える存在ともいえます。
 震災から今年で30年、その痕跡を伝える編成と、そんな年に新たに沿線に誕生する野球場、なんてことを考えてたら、列車の通過後にちょっとジーンと来ました。絶対に鉄オタ選手権でもこの話が出ると思ったら出て来なかったのでちょっと意外でしたね。しかも貸し切り列車として乗車してるのがまさにこの編成だったのに。



 3編成しか在籍していないのでちょっとレアな9300系、ご存じの方も多いでしょう、株主総会で『阪神の車両があの名前も口にしたくない東京の球団と同じ色なのはなぜか』的な阪神ファンからの質問が出され、以降も時々話題になるやつですw
 これを撮ったところで移動しました。この間に見かけた撮り鉄さんが小学生らしき少年1人だけで、壁が高いのでホーム側を向いた撮影でした。

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